私の故郷の岩手から、新しいお米「銀河のしずく」がデビューしました。
約十年の歳月をかけて育てたこの品種は、粒が大きく、粘りが程よくかろやかな食感だそうです。
岩手県内で本日10月4日、県外では同7日から発売するそうなので、私はまだ食べていませんが、今から食べる日をワクワク楽しみにしています。(Amazonで販売しているのを見つけたので、早速注文してしまいました。)
私はお米が好きですが、最近は岩手のお米を選んで食べているわけではありません。
以前は、岩手のササニシキを好んでいましたが、ササニシキが流通しなくなってからは、県を問わず「あきたこまち」を食べることが多かったのです。
せっかくだから、故郷岩手の美味しいお米を食べたい、と思いつつも、岩手オリジナルのお米が無いために、他に選択肢がなかったのですね。
なので、岩手オリジナルの「銀河のしずく」が発売される、と聞いて、本当に涙が出るほどうれしかったです。
ネーミングもいいじゃないですか。
岩手と来れば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。
18歳まで過ごした岩手の夜は、漆黒の中に輝くものが感じらるような、まるで銀河の中にいるみたいな気分になるんです。
美味しい空気、清らかな水、優しい緑、銀河の夜、そんな中で、故郷の生産者の方々が大切に育てたお米、食べてみたくなります。
岩手県の達増拓也知事も「銀河はきらきらと光る星空からコメの輝きを連想させ、コメのつやや白さもイメージできる。宮沢賢治の作品にも登場する言葉で、いかにも岩手らしい名称。しっかりした販売戦略を構築し、県内外で浸透させたい」と語ったそうです。
さて、私の感傷的な話はともかく、新聞の記事を引用してみましょう。
岩手のコメ「銀河のしずく」収穫 10月市場デビュー
今秋市場デビューする県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」の稲刈り式(花巻農協主催)は19日、花巻市内で行われ、収穫が本格的に始まった。全農県本部(畠山俊彰本部長)によると、希望小売価格は2キロ千円(精米、税抜き)の高値を予定し、県内で10月4日、県外は同7日から発売する。
19日は、生産者や農協職員ら約30人が出席し、花巻市膝立(ひざたて)の生産組合アドバンス円万寺(神山慶一組合長)の田んぼ約3ヘクタールで収穫作業を行った。同組合の生産者や上田東一市長らが機械で丁寧に稲を刈り取った。
全農県本部によると、銀河のしずくは日本穀物検定協会(東京都中央区)から2015年産米の食味ランキングで特A評価を得た。食味、品質ともに評価が高く、ひとめぼれを上回る高価格でも十分に売れると判断。本年度は量も限られるため、2キロ売りのみの予定だ。県内小売店や、東京の銀座三越などの百貨店や大阪でも販売予定で、畠山本部長は「岩手の代表品種として大事に育てていきたい。一生懸命売り込んでいく」と話す。
岩手日報 2016/09/20
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160920_6
銀河のしずくデビューセレモニー開催!
9月27日(火)、イオンモール盛岡にて銀河のしずくデビューを祝したセレモニーが開催されました。
主催者挨拶では達増拓也県知事が「新しい岩手の顔として、これから皆様の食卓の主役となれるよう、PRしていきたいです」と意気込みを語り、生産者代表挨拶ではJA岩手県五連藤尾東泉会長が「遅い梅雨明けや台風10号などの天候による生育の心配がありましたが、関係者の方々の力を借りて真摯に米づくりに励むことができました。こうしてできた岩手代表の米を皆様に食べてもらいたいです」と感謝の意を述べました。
その後、先着200名様へ銀河のしずくを使用したおにぎりやパックごはんを達増知事、藤尾会長自ら手渡し、これからの岩手代表となる銀河のしずくをPRしました。
JA全農いわて 2016/9/28
http://www.junjo.jp/news/page.php?p=149
というわけで、ほんとに楽しみです。
「銀河のしずく」にはサイトも開設されています。
こちらのページに、「銀河のしずく」の名前の由来がありました。
「銀河」は、キラキラと光る星空から、お米一粒一粒の輝きをイメージさせ、また、宮沢賢治の作品のタイトルにも使用されており、間接的に「岩手」をイメージさせます。
「しずく」は、 このお米の特性である、つや、白さなど、美味しさを表現しています。
ということです。
他にも「銀河のしずく」についてのストーリーが沢山コンテンツになっていますので、ぜひご覧ください。